第2回埼玉県ミドル失語症者の会
勉強あるいは仕事を、一生懸命してきました。で、病気や事故で、障害を負ってから、失語症のリハビリをしてきました。自由に話をしたいという一心で、必死でしてきました。
ある日、ちょっと待てよ・・・。誤解を恐れず言えば、一体いつになったら、死ぬんだろうかと、皆さんは考えたことありませんか?ミドルになったら、人生の終演をどう閉じるかを考えても、いい歳になってきたなあと思います。
死ぬ事は、明日かもしれないし、10年後かもしれないし、30年後かもしれないし・・・、必ず起こる事なんです。私は、脳梗塞で倒れて、死ぬ直前までいきました。でも、また生きている訳です。
どういう風に死にたいか?と考えるのは、結構楽しいものですよ。例えば、遺言は書こうかなあ。その遺言の中には、財産を施設に寄付してくれとか、ん~カッコイイ!(私は財産がありませんけど・・・)脳死にそなえて、ドナーカードを登録しておくのもいい。病気は、癌でも、再発の脳梗塞でもいい。そのかわり、事故は避けたいなあと思うなあ~。でも、ポックリと死にたいですね。実際の立場になったら、もっと生かせてくれという嘆きもするかもしれません。
死ぬことで、家族や親族、友人、お世話になった人などに対して、「教訓」や「思い出」みたいな物を得て欲しいと思うのです。そのため、私が残すものは、やっぱり、「言葉」でしょう。だから、リハビリは必要なんです。
昨年の10月、失語症者のつどいイン首都圏で、藤子不二雄Aさんは講演で、好きな諺は、『明日に延ばせることを今日するな』とおっしゃいました。一晩寝て、明日起きて考えれば良いっていう考え方です。
なるほどなあ~。リハビリは今日必要だけど、どういう風に死にたいかは、また、明日考えればいい事だといっているようです。とりあえず、今日は、リハビリ、リハビリ!!
でも、いつか分からないけど、人生のラストシーンをどういう風に過ごして行くんだろうと思っているこの頃です。
埼玉県ミドル失語症者の会
平成23年1月 会長 友井規幸