第46回埼玉県ミドル失語症者の会

 

新型コロナウィルスの影響で、経済も健康もダメージを受けています。失語症者も、家族も、友人も感染しているかもしれないです。ワクチンが完成したとしても、打つのに数年はかかります。コロナ収束後も、3密を避けて、やっているような気がします。普段の生活が戻ってくるわけでは無いのです。とはいえ、前に進んでいかないといけない状況です。

文字通り、withコロナ時代になっています。ニュースで見ていると、世の中のサラリーマンたちや学生たちは、在宅勤務やメール、オンライン会議、オンライン授業、オンラインの訪問、また、オンライン飲み会も増えています。

「オンライン」は失語症者に難しい問題が出てきます。私について言えば、例えば、パソコンやスマホの難しい資料は苦手です。簡単な資料だったら読めるのですが、長文になってくると訳が分からなくなります。「誰か設定してください」と叫びたい気持ちになります。

例えば、「オンラインで、失語症者と健常者の友人たち」や、会社では「オンラインで、失語症者と健常者の同僚たち」などがあり、反省があります。最後のところで、言いたいことを、突如、忘れてしまうのです。(言葉が出てこないからというのは置いといて)。オンライン終了後、急に思い出して、メールをする事になってしまうのです。

それはそうとして、失語症者の「オンラインつどい」は、初回、成功に終わることができました。家族や施設の人、ボランティアの人、もちろん失語症の人、ありがとうございました。まだまだ、改善するところはあるのですが・・・。

あともう一点、「オンラインつどい」ですけど、初心者や慣れていない人たちにも、なんとかして参加するように持っていきたいと思います。ある新聞の記事で、ヒントを見つけました。公立の小・中・高等学校は、オンライン授業を受けていると。待てよ・・・もし仮に、自治体に身体障害手帳に「無料or補助金額のタブレットが支給」。さらに、「失語症者向けの意思疎通者が設定をする」。そして、タブレットでオンラインにつなげられたら、オンラインでSTの言葉のリハビリが出来る、かつ、オンラインで医者の定期検査が出来る、かつ、STから宿題を出してもらい(例えば、起承転結のマンガの解説、新聞紙の記事の要約、日記などの)自習をする。みたいな制度が出来ていたら。家族の方にも負担が減ることになるのはないかなと思います。どうでしょうか。

今年の夏休みは、帰省も諦めてしまったし、旅行もあきらめてしまったし、散歩と踏み台昇降運動で、夏を乗り越えようと思っています。

 

 

埼玉県ミドル失語症者の会
令和2年8月 会長・友井規幸