第45回埼玉県ミドル失語症者の会
昨年の12月埼玉県つどいで、皆さんに会って以来ですか、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、2020年3月と5月は泣く泣く中止になってしまい、失語症者の皆さんや家族の皆さん、STやボランティアの皆さんはどうされているかなあと思うばかりです。
その間、「失語症の日」は4月25日。当日はイベントをYouTubeで開催しました。失語症者は沼尾ひろ子さんと関啓子さんなどが講演をしてくれました。歌手の八代亜紀さんは歌を披露してくれましたよ。他には、TBS報道特集5月9日「失語症~途切れた言葉の糸」を放送しました。残念ながらカットされていましたが、埼玉県のつどいの取材も受けました。番組の担当者がとても親身な方で感謝しています。
そうそう、新型コロナウイルスに感染した場合、脳卒中の方は、一般の方よりも重症化するそうです。なんと、血栓ができやすくなっているというのです。脳卒中になってしまう可能性があります。もしかすると、死に至るという事も考えられます。死因は、新型コロナウイルスと脳卒中という風になるかもしれません。残念ながら、今はその感染症のワクチンや治療薬がありません。しかし、埼玉県若い&ミドル失語症者のつどいの中で、亡くってしまう方を出してはいけません。
そんな時4月初旬頃、「有志で、オンラインつどいを開催する事」を運営委員会のSTに提案しました。パソコン、スマートフォン、タブレットの機器を使って「オンラインつどい」をするのです。(携帯電話いわゆるガラケーは出来ません。)新潟県から来ている方や福岡県へ転居した方、イギリスに渡った方、車椅子の方や歩行に不安がある方などもオンラインつどいには参加出来ます。
私だったら、失語症者になってあまり日が経っていない時に、「オンラインつどいをしましょう」と言われたとしたら、「難しいなあ・・・」と感じてしまうと思います。でも待てよ、失語症者単独で考えてしまうからよくないんだ・・・。そうだ、家族や施設の担当者などがいるのでは?そう思ったらちょっとは気が楽になりました。まだ、これからなのですが・・・(汗)
それから、実際に運営委員会で試してみましたが、ゲームや歌などは、ソフトが対応出来ていません。たとえば、ゲームで言うとチーム戦で戦う事が多いのですが、オンラインつどいは、まだ対応出来ていません。今後、ソフトのバージョンアップを期待します。もう一点は、運営委員会のメンバーやSTには、大変なご苦労をかけますが、よろしくお願いいたします。
いつの日か、場所を予約し皆さんで集まりましょうね。その時に、オンラインつどいも一緒にしていけたら良いのになあと思うこの頃です。なぜなら、遠く離れた失語症者も、足の悪い失語症者も、一緒に出来るからです。そんな日がはやく来ると良いですね。
埼玉県ミドル失語症者の会
令和2年6月 会長・友井規幸