第41回埼玉県ミドル失語症者の会

 

埼玉県若い&ミドル失語症者のつどいが、立ち上がって17年が経ちました。参加人数も、年々増えております。が、脳卒中や交通事故などの方、失語症はなかなか少なくなりません。当事者もさることながら、両親や妻、夫、または子供などにも苦労やストレスをかけます。本当につらい、そして絶望の日々を過ごしています。絶望の中、暮らしている失語症者とその家族に、つどいは「希望をもたらすこと」ができると思います。

つどいが立ち上がってから、毎回、失語症の当事者の人に、郵送またはメールで(以下「郵送」という)、案内状と記録集を届けてまいりました。1回でも来た人には郵送で届けていました。(引っ越しなどで、住所がわからなくなった人はごめんなさい。)

しかし、6月頃「今後の案内状および記録集の送付について」をお送りました。全員に送ったわけではありません。つどいに「5年以上、参加されていない方」だけに送りました。残念ではありますが、財政の面でいうと、会場費や郵送費等がかさみ、苦しい状況になっています。そして個人情報の問題もあります。運営委員会で話し合った結果、「5年以上、参加されていない方」の郵送は止めることにしました。

そんな中、7月のつどいの途中に、Hさんの奥さんが来てくれました。Hさんは「5年以上、参加されていない方」です。奥さんは「夫は施設で働いています。また近くの別の失語症の会に行っています。本当にありがとうございました」とおっしゃっていました。お礼もしてくださいました。奥さんはあの郵送を見てくれていたのだと思います。私はなんとも言えない複雑な気持ちになってしまいました。Hさんと奥さん、ホームページを見て、また参加してくださいね。

5年以上の欠席者の事情は、つどいに合わない人は別のつどいを探して良いけど、反対に、参加したいのだけれども、例えば、Hさんのように近距離で失語症の会にいっている人、車椅子でボランティアの手をかりないと行く事ができない人、腰の状態が悪いので行けない人、心臓病で参加したくても来れない人など、もっと深い訳があるんだと思います。

毎回、「欠席者」を報告していたのですが、これからは、より深く報告したいと思います。うまくは喋れませんが、よろしくお願いいたします。

 

埼玉県ミドル失語症者の会
令和元年9月 会長・友井規幸