第63回埼玉県若い失語症者のつどい

 

みなさんをこの世に生み出すには、お父さんとお母さんが絶対に必要です。

その父母にも祖父母、曾祖父母・・・・とそれぞれお父さんとお母さんがいたはずです。

さらに、それが10代までさかのぼると全部の父母は、なんと2046人にも上ります。

裏を返せば、10代前のたった1人の先祖によって2046人の子孫がうまれたことにもなります。

こうして人間は生命のバトンタッチと共に、先祖からのDNAを引き継ぎ、発展と進化を続けてきました。

でも、DNAのなかには、強い物や悪い物、そして良い物もあるでしょう。

しかし、弱いものや悪いものは淘汰されるのが自然の理です。

よく考えてください。

みなさんをたった1人生み出すのに、先祖である2046人が、それぞれ子供ができるまで、間違えなく生きてきた(誰1人死んでいない)という事実です。

先祖の1人1人の人生の中には、過去に病気、事故、戦争、飢餓・・・などの理由により、様々な危機があったはずです。

みなさんの先祖はそれらの危機を全て、乗り越えて来たからこそ、今のみなさんが存在しているのです。

すごいと思いませんか?

私たちは、未来そして過去、友達や家族・・・と言う風に360度、全方向に視野を広げてみてはどうでしょうか?

是非みなさんも目先の事でみたり、5年・10年・・先の事を見据えて行動してくださいね。

お盆も近いので、そんなご先祖様へ思いを馳せてみては?思う今日この頃ですm(__)m

 

埼玉県若い失語症者のつどい
平成29年8月 会長・志村 高広

 

 

第31回埼玉県ミドル失語症者の会

 

「身だしなみ」は、一般の人でも気をつけていると思いますが、失語症の皆さんは、もっともっと気をつけている事があるのです。まず、よだれ。食べている時、よだれは気になります。また、な~んにも食べていない時でも、よだれが出て来ます。それも急に・・・。よだれに対して、「おい~出るなよ・・・。」というくらい出ます。

次に、食事をとっている時、口の端にお米がついている事です。私は会社に復帰した頃、一人でランチに出かけました。牛丼屋に行って、「ス・プ・ー・ン・を・く・だ・さ・い」と言って、店員さんに通じ、すごく喜んで、食事し帰社しました。その時、ある社員が「あれ、一粒ご飯がついていますよ。」なんと赤面!彼にも恥ずかしいし、ここまで歩いて来た周りの人にも恥ずかしい・・・。店員さんに理解をしてもらったという事よりも、恥ずかしい事がまさっていました。でも、これは、よ~~くあることですよね。

それから、シャツがズボンから出ている。あるいは入っている。これは、普通のことですが、失語症の我々は違いますよね。シャツがズボンから左は入っているのに、右は出ているのです。人前ではちょっと恥ずかしいです。私はシャツの右だけ、出し入れは要注意です。でも、やってしまうのです。

あとメガネ。私は、メガネは近眼でかけるし、最近では老眼でもかけるし、メガネはよくかけます。なのに、私のように右の感覚がないと、耳にかかっていると思って、実際にかかっていない事もよくあります。情けないなと思っています。

半側空間無視は、私は後遺症としてないですが、例えば右の空間は見えているのに、見落としてしまう事です。なので、私は全体を見るようにしています。他にも、「身だしなみ」で悩んでいることは多いと思いますが、「身だしなみ」はチェックしましょうね。でも、やっぱり、つどいに参加すれば、あっという間に分かってくれます。ありがたいメンバーです。

 

埼玉県ミドル失語症者の会
平成29年8月 会長・友井規幸