第62回埼玉県若い失語症者のつどい

 

「ドラえもん~」

いつも誰かに頼っているダメな小学生のび太。

宿題もせず、いつもママに怒られている。

そんな、どこにでもいる小学生だから30年もの間、不動の人気を誇るアニメ
になっているのだと私は思います。

どこにでもいる普通の、のび太が壁にぶつかり、周りの助けを借りながらちょっとづつ成長していく。

この様に、人は共感する。

同じことが、今あちこちで起こっています。

インターネットを通じて、普通の人が出版や映像で英雄(ヒーロー)になる時代。
そんなことが実際に起きています。

みなさんもヒーローになる事は自分には無理!だと決めつけてはいないでしょうか。

障がい者だから・・・
何もできないから・・・
年を取っているから・・・

いいえ。そんなことはないのです。

人は生きていれば誰でも何かの英雄(ヒーロー)になれるのです。

親や奥さん旦那さん、兄弟・姉妹、子供、そして自分自身の英雄(ヒーロー)のなれるのです。

それでは、つぎのヒーローは誰でしょうか?

鏡の前に立ってみてください。

そこに映っている人物こそが、次のヒーローです。

それでは、7月にWith Youさいたまでお会いしましょう!
皆さんのご参加おまちしていますm(__)m

 

埼玉県若い失語症者のつどい
平成29年6月 会長・志村 高広

 

 

第30回埼玉県ミドル失語症者の会

 

先月のつどいの自己紹介でも言いましたが、日本失語症協議会の紹介で、4月、ある法律の動きに参加するために、参議院議員会館に行ってきました。

何の動きかというと「脳卒中・循環器病対策基本法の今国会での成立を求める患者・家族・医療関係者の会」という動きです。医者や言語聴覚士など、もちろん患者も家族も、約70名が集まりました。対する国会議員は約70名位いました。参加者は、おおむね賛成でした。しかし、現在、その法律は通っていません。

みなさんは三大疾病とは何か知っていますか?「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」です。三大疾病は、日本人の死亡原因のワースト3を占めています。2006年に「がん対策基本法」ができております。でも、「脳卒中」や「急性心筋梗塞」などは、対策基本法がない状態です。

「失語症」って知っていましたか。「なんじゃ、この失語症というのは・・・」と。泣いても、困惑しても、「失語症」は離れてくれません。「失語症」は、現在も徐々にではあるのですが、社会に広がりつつあります。しかし、それでは遅いのです。そこで、この法律、「脳卒中・循環器病対策基本法」です。私の思いは、「失語症」を世に広めていきたいです。まさに、それは「教育」。法律ができることによって、小学校や中学校でも習うことが出来ます。

人間は、健康で過ごしてくれるならこんなに良い事は無いのですが、もし「失語症」の患者になったら、喋ることも出来ないし、書くことも、読むことも、聞くことも出来なくなります。そこで、地域のみなさん、会社のみなさんが分ってくれる、また、生活や仕事、趣味など、再チャレンジしていけるような環境にしていきたいと思っています。ほかにも法律によってもたらされる良い点は、山のようにあります。一刻も早く「脳卒中・循環器病対策基本法」を通してください。

 

埼玉県ミドル失語症者の会
平成29年6月 会長・友井規幸