第61回埼玉県若い失語症者のつどい
「地域密着」とは、Jリーグ発足当時から広がりだしたキーワードらしい。
ご存知の通り、Jリーグはプロ野球がなかった地域にまで、プロスポーツを根ざし、その地域とファンを各地で形成したことで、一気に全国でサッカーというスポーツを浸透させた事例だと言えるでしょう。
その際、当時の川口チェアマンが意識したのは「シームレス」という事。
シームレスとはつなぎ目が無いという事で、地域にJリーグを根ざし、その地域の子供たちが、地元のサッカースクールや部活からJ2、J1へと進んで行けるため“道筋”をつけ、一生懸命やれば、自分もプロサッカー選手になることが出来、更にはオリンピックや世界にも羽ばたけるかもしれない。
という、夢へのレールをつなぎ目なく敷く事でサッカーの浸透率に加速をつけたという話があります。
インターネットが行き渡った事で、情報はどこにいても手に入るようになりました。
これからは、その情報を横流しする情報化社会が終わり、情報を知識・知恵に昇華する「知識社会」になり、クリエイティビティが求められる時代。
すでに、インフラはつなぎ目の無いシームレスな状態に整備されています。
日本全国の、それぞれの地域が各地の知恵を持ち寄り、シェアする事で、Jリーグのように加速度的に進化して行く日も、そう遠く無いのかもしれませんね。
私たち埼玉県若いつどいも61回を迎えようとしています。これからJリーグのように意識進化していければいいなぁと思っています。
では、5月にWith Youさいたまでお会いしましょう!
埼玉県若い失語症者のつどい
平成29年4月 会長・志村 高広
第29回埼玉県ミドル失語症者の会
雇用の問題は、深いものがあります。なかには、「無期か、有期か」という問題にぶつかっている人もいるかもしれません。無期労働契約は「正社員」で、有期労働契約は「契約社員やパート、アルバイトなど」です。
半年位前から、こんな自己紹介をする人が増えてきました。「有期労働契約は契約満了しました。なので、就職先を探さなくてはいけません」と。複数の人がいました。これは、法律でも変わったのか・・・。私が調べたところ、やっぱり法律、「労働契約法の一部を改正する法律」が変わったのです。厚生労働省から2012年8月10日に交付されたもののようです。(この法律は、一般の人も、障害者も関係ないです。)インターネットの検索「有期契約労働者 無期転換ルール」で、一番上にあるものがそうです。(厚生労働省のPDF)皆さんは、この法律の事、知っていましたか?
簡単に言うと、要は「5年以上働いている契約社員の人が、正社員にしてほしいと申し込むと会社が断れない」というルールです。「無期転換ルール」一見、良さそうにも見えるかもしれないのですが、「会社が断れない」というのがポイントです。無期転換ルールは、「定年まで働く事」や「健康保険の加算」などを意味するのです。企業にとっては痛手です。そこで痛手にならないように、これは私の予想ですが、“有期労働契約の契約社員は辞めてもらって、新人を取ろう。そのため今回、彼らは会社を去っていく”ということではないかと思うのです。2012年8月10日公布ということは、そろそろ5年目です。
ここまで、失語症者は「上司から来年度も頑張るように言われた」「自動で更新されてきた」など、企業から信頼を勝ち取ってきたものだけに、何とも言えない状況です。もしかすると、契約書に「4年後は、契約社員は退職する事」と書かれるかもしれないのです。もうちょっと工夫の仕様があったのではないかと思ってしまいます。
「契約社員では欲しいけど、正社員は必要ない。」と言われたもののような感じがして、腹立たしいです。無茶苦茶、悔しいです。本当にやり場がない状態です。
埼玉県ミドル失語症者の会
平成29年4月 会長・友井規幸