第57回埼玉県若い失語症者の会
「世の中、平らな道なんてないんだぜ」
これは、ボクサーだった主人公が試合の帰りバイクの事故で下半身不随になり車いすの生活になる物語です。
「AIKI(アイキ)」(2002年作品)
絶望・・・自暴自棄の中心がすさみ果てていきますが、車いすでも強くなれる古武道、大東流合気柔術(合気道の元となった会津藩伝来の古武道)と出会い立ち直り成長していく物語です。
(オーレ・キングストン・イェンセンの実話に基づきます。)そのキャッチ・コピーです。
私も同じ土俵ではありませんが、何か通じるものをかんじますね。2013年、5月7日に突然倒れ脳出血と診断されました。
家に帰って、仕事を済ませ2階から下へ降りる瞬間に眩暈がしました。
その後、突然倒れ気が付けば病院の中でしたね。おかげさまで、まだ口の方に麻痺が残っていますが何とか無事に生きる事が出来ました。
「世の中、平らな道なんてないんだぜ」というのは、正にその通りですね。
平らな道なんて1つもありません。ただ、「今を生きる」事は出来ます。
みなさんも、「今を生きる」訓練をしてみてはいかがでしょうか。
私を含め、みんなもそれを応援していますよ。埼玉県若い&ミドル失語症者のつどいの開催は、2016年7月24日(日) に開催です。
また会場でおあいしましょう!埼玉県若い失語症者の会
平成28年6月 会長・志村高広
第25回埼玉県ミドル失語症者の会
2016年4月1日から、障害者差別解消法が開始されています。私は、「障害者差別はいつもあるものだから、法に頼っていけないものだ」と思っていました。それに、公は守ってくれるけど、民間は努力義務になっていると思い、あまり期待しない方がいいのではないかと思っていました。
先日、シンポジウム「障害者差別解消法から学ぶ」で、貴重な話を聞けました。私がシンポジウムの登壇を引き受けて、まず「障害者差別解消法」を読みました。でも、ピンときません。私はシンポジウムで、体験談や不満などをお話するだけで、このシンポジウムは、終了してしまうのか?いやいや、そんなことはない。もっと何かがあるはず・・・。そこで、シンポジウムの司会のMさんに聞いたのです。ちなみに、Mさんは、失語症者で、弁護士です。住所は埼玉県です!!
もともと、日本の社会福祉施策は、国や市などの権限に基づく「措置制度」を基本としてきました。措置制度というのは、戦後の大多数が貧窮であった時期にできました。ところが、年々、社会状況の変化により、「契約制度」に変わっていくことになりつつあります。
Mさんのレポートによると、日本は「『契約』という以上、『自由』と『権利』が存在しているはずですが、日々この『契約制度』(サービス)を利用していて、利用者にとって、非常に使い難い制度になっていることは否めません」と言っています。
要は、日本人の障害者本人がサービス提供者に「言えていない」ことを意味しているのではないでしょうか。「契約制度」は、もっと活発に意見など言って良いもの。そこで、「意思の表明」をしていくことが大切になってくるわけですが、最も課題の多いところでもあります。日本の国民感情を害さないように、やらないといけない訳です。
Mさんのお陰で納得がいきました。私の体験談や不満などを、ここにあてて行かないと思い、行動しました。法に載っていた「合理的配慮の提供」も「不当な差別的取扱いの禁止」も納得。でも、この法律は不十分です。「合理的配慮って何?」「差別って何?」など、決まっていません。附則に書いてあった3年。3年経過時に、私は微力ですが、協力します。みなさんも、一緒に協力してやりましょう!!
埼玉県ミドル失語症者の会
平成28年6月 会長・友井規幸