第56回埼玉県若い&第24回ミドル失語症者のつどい
「失敗は成功の基」と言いますが、実際に失敗をすると、それは立ち直れないほどの心労ややり切れなさを感じます。出来ることなら失敗は避けていきたいものです。しかし、「挑戦しよう」という気持ちがあれば、誰にも失敗は付いてきます。障害者になってからは、チャレンジの心意気は、より強くあるべきだと思っています。「挑戦」には、まず、書いておくことが重要です。書けないなら、健常者にしてもらってください。例えば、「バスに一人で乗る」という挑戦。Suicaなど作成、駅やコンビニで入金、障害者など優先席の確認、障害者手帳とSuicaの用意、次だと思ったらボタンを押す、雨が降ったら、どのようにして傘をたたむかなど、いろいろでて来るでしょう。
次に、群衆の批判は気にしない。もちろん、経験者の話は良く聞くことです。しかし、「バスに一人で乗る」という挑戦をしようと思っていても、挑戦していない人には難しい質問です。挑戦を止めた理由は聞いてもいいかもしれませんが。
失敗は来るものです。毎回毎回、バスに乗っていると、突然、Suicaのお金が足りない!!それに、降りたい人が待っている!!乗っている乗客や子供は「遅いなあ・・・」!!もうパニック!!先に乗客に降りてもらう。お金は足りないので現金で済むようにしてもらいます。降りて、ふぅ、一見落着・・・。ここで終わってはいけません!!
失敗した経緯を冷静に考えた結果、「カードの残金の確認」と「先に乗客には降りてもらう」が改善すべき手段であったことがわかります。失敗を受け止めて、要は自分を受け止めて、初めて、新しい体験や成長、気づき、きっかけがあると思います。
自戒を込めて、私はその部分でまだ出来ていない事があります。挑戦は、今後も続けていくので、成功に導くための計画をします。でも、失敗は、かならず起こっていくものですから。失敗は、機会をくれているものですね。
今回、埼玉県若い&ミドル失語症者のつどいの開催は、2016年5月22日(日)に開催されます。
埼玉県ミドル失語症者のつどい
平成28年4月 会長・友井規幸