第55回埼玉県若い&第23回ミドル失語症者のつどい


失語症の当事者は、一生懸命、リハビリして元通りになりたいと思っています。絶望から、段々と希望を胸に秘め、毎日、リハビリで精進していくでしょう。いや、しなければ、いけない事だからです。これはこれで、素敵な事です。

それに比べて、失語症の家族は、大変な、大変な苦労して来たでしょう。特に、両親、妻(夫)、兄弟、子供。涙の種類でいったら、有り難涙、嬉しい涙、悔しい涙、後悔する涙、悲涙、思案涙、共涙など、いろいろな涙を見せたはずです。

当事者が病院やリハビリに乗っていく車は、親の車や妻の車です。または、電車に乗る時も、親や妻と一緒です。そして、リハビリが終わるまで、親や妻が待っていてくれるんです。また、仕事やつどいなどに出る時でも、「いってらっしゃい」。でも、本当は、付いていきたいくらいに、心配しているものです。

元気な時は、一人でも何も怖くはなかったけど、障害をおってからは、家族という存在の大きさに、あらためて、偉大さを感じる訳です。脳卒中や事故で、あまり上手には言えないけど、本当にありがとうございます。

リハビリは、自分のためにする、これはもちろんの事なんですが、もう一つ、前述のように、リハビリは「家族」のために、必ず「しなければ、いけない事」です。練習も良いけれど、みんなの前で披露するのもいいのでは。これも、リハビリです。

埼玉県若い&ミドル失語症者のつどいは、2016年3月13日(日)に、開催されます。

※埼玉県若い失語症者のつどいの会長は、初代・友井、2代目・仲俣、3代目・友井でしてきました。このたびバトンを移す事になりましたが、埼玉県ミドル失語症者の会の会長は私がします。また、よろしくお願いいたします。

埼玉県若い&ミドル失語症者のつどい
平成28年2月 会長・友井規幸