第54回埼玉県若い&第22回ミドル失語症者のつどい
失語症の「就職についてのアンケート」、「合理的配慮に関するアンケート」、「意思疎通に関するアンケート」、皆さんはアンケートに記入しましたか?アンケートは、初夏から秋の頃まで、厳しい日程で進んできました。アンケートによって、きっと、いつの日か一般の人々、周りが変わる日が来るかもしれない、という思いを込めて記入した事でしょう。
もっと多くの意見を知りたいのであれば、恋愛関連のアンケートや、就職後のアンケート、旅行関係のアンケート、障害者の新しいスポーツのアンケートなど、あっても良いと思います。ただ、ありがたいことだと思います。
国や地方自治体などでは、失語症者の制度や実態をつかむためにアンケートを実施しています。一方で、ある先生は講演会で、「こんな制度の予定は、何十年も前から出ている。」「もう制度には振り回されない様にしないといけません。」「制度は制度で、作っておいてください」と言っています。確かに制度は、私が失語症になった頃と較べて、大きなことは変わっていません。
でも、制度は制度で重要な事もあるのです。期待していたほうには、例えば、2014年1月、官報の条約に載っていた、障害者の「意思疎通」。要は、要約筆記や会話パートナーなどのような事で、平易な言葉で互いに考えているコミュニケーションの事です。これは失語症者にとっては重要な事です。
逆に、期待しないほうにも変わっています。現在の医療制度の脳血管の病気では、リハビリは180日が制限日数。(失語症の場合は、医師の判断がはいる事にはなっていますが・・・。)病院や施設などでは、ポイント数がつかないと止めてしまいます。そうです。お金が儲からないから、というものばかりです。
とにかく、失語症者や関係者は「主張」していきましょう。黙っていると「もう失語症者から何にも言って来ないから、満足に暮らしている」と思われているかもしれないのです。そんなことはないです!!どんどん主張をしていきましょう。そうなるために「若い&ミドル失語症者のつどい」はあるのです。当事者と家族とボランティア、どれが欠けても、機能はしませんからね。今回、熊谷から戻って、場所はWithYouさいたまです。当日、会いましょう!!
埼玉県若い&ミドル失語症者のつどい
平成27年11月 会長・友井規幸