第51回埼玉県若い&第19回ミドル失語症者のつどい


元気な頃、学生時代の友人や先生、会社の同僚、取引先の会社員、趣味で一緒になった友人など、いろいろ付き合って来ました。「豊富な人脈を持っている」「仕事とは人脈で決まる」「人脈作り」など、「人脈」はいろいろな使われ方をしています。「人脈」とは影響を与えてくれる人々のことです。

でも、障害者、特に失語症者にとって、「人脈」は無いに等しいものです。失語症者の「人脈」と言えば、まず家族。次に医療関係。かかりつけのSTや医者、看護師など。で、以上、終わり・・・。失語症者の中には、こういう人もいるかもしれません。

それではつまらないです~。「人脈」は、良い意味で使う事があっても、悪い意味で使っている場合は、ほとんどありません。そこで、良い「人脈」を増やそうと、私は考えました。障害者ではあるものの、もっと上の自分自身になりたい。自分の中で切磋琢磨して行こうと。

そう思って、言語訓練をしよう、なんとかメールはしたい、パソコンもしよう、ホームページやブログなども出来るようになりたい、手や足のリハビリもしたい。まだ、出来てないかもしれませんが・・・。いつか、友人や同僚にも「人脈」と呼ばれるようになりたいと思っています。みなさんも、そう思っているはずです。

「人脈」。辞書で引くと、『ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり』。なるほど・・・。といえば、「若い失語症者のつどい」があるではないですか。「失語症」だけで、集まってくる当事者や家族。たとえば、当事者は、公務員、主夫、主婦、学校の先生、医者、自営の社長、大学生、アルバイター、銀行や各企業の会社員、リハビリの患者、失業者など、いっぱいいるんですよ。実は、「人脈」の宝庫かもしれません・・・。

つどいの人脈を広げていく時には、「孤独」を恐れないことです。最初は、誰でも一人なのです。「孤独への恐怖」は、勇気を持ってふり払ってください。相手は、失語症者なのですから~。ベテランの人も、初心者の人も、相手の目を見て、今の相手と向きあう事です。私も頑張ります。失語症者と失語症者は、ゆっくりかもしれませんが、一歩一歩、徐々に縮まっていくはずです。

「人脈」とは、障害者の私にとって、無くてはならないものです。そして、前述の通り、もっと自分自身を磨いていきたいと思います。第51回と第19回、みなさん、参加してくださいね。

埼玉県若い&ミドル失語症者のつどい
平成27年4月 会長・友井規幸