第47回埼玉県若い&第15回ミドル失語症者のつどい
某大学で、ゲストとして「言語障害」の授業をしてきました。講師は、STの先生です。ゲストとして行ったのは、「失語症」は、埼玉県若い&ミドルのつどいのIさんと私。そして、今年からは、「聴覚障害者」として一人。それから、なんと手話通訳者が二人もいました。
理学療法士(PT)を目指している学生と義肢装具士(PO)を目指している学生がいました。ただ、言語聴覚士(ST)を目指している学生はいなかったのが、残念ですね(その大学には、STの学部はないようです)。学生たちは、必死に頑張っています。宿題のレポートもほぼ完璧に仕上がっています。国家試験、頑張ってください。応援しています!!数年後、社会に出て、PT、POになって、私達のリハビリや生活などを手伝ってくださいね。
その中で気になったことがあります。それは、聴覚障害者は、手話通訳者と一緒にいるとイキイキとしてくるんです。喜怒哀楽が非常に出ているように感じました。もちろん、聴覚障害者と手話通訳者は手話を、一般会話や専門会話など、勉強しないといけないですけどね。
反対に、失語症者は、一人で「話す」「聞く」「理解をする」をやらないといけない訳です。たった一人ですよ。「聞く」「理解をする」という事ができたとしても、「話す」が難しいのです。今年から、つどいの中で二人体制で行こうという事で、誘ったのがIさん。学生たちの前で意見を求めた時に、喋れないから、辛かったでしょ。本当にごめんなさい。
ところで、官報の条約、平成26年1月22日で「障害者の権利に関する条約をここに公布する」とあります。政府が出している物です。その中でも一番気になったところは、第二条の定義、「意思疎通」。「意思疎通」は、失語症者に取っては、ありがたい事なんだけれど・・・。「意思疎通」は、誰に頼むのか?STにそれを頼むのか?集団でしてくれるのか、個別にしてくれるのか?そうではなく、最近の言葉で「会話パートナー」か?
もし「会話パートナー」が正解だとするなら、探していくのか、また、有料か無料か、資格は無いのか。県ごとに会話パートナー会も出来ても良いかもしれないですね。そういう事も制度が新しい事で、まだ何をしているのか分からない状態です。
「障害者の権利」は、失語症も入れて考えないといけません。みなさん、家族も入れて一緒に考えていきましょう。さあ、梅雨ですが、熱い熱い若いとミドルのつどいをしましょう!!
埼玉県若い&ミドル失語症者のつどい
平成26年6月 友井規幸