第39回埼玉県若い&第8回ミドル失語症者のつどい
~はじめの一歩〜

このつどいは、若い人の集まり、それも失語症者だけの集まり、主に当事者の集まりです。趣旨は、「同世代の人に出会いたい」「家族や当事者の悩みを分ち合いたい」「長い時間はかかるけど、話が上手くなりたい」などです。

私はつどいを運営してきて約10年間。よく続いたなあと思います。しかし、この趣旨だけではない、何かがあるのではないだろうかと、よく最近、思うようになってきました。それは、たぶん、「出会い」なのではないかと。もちろん、恋愛の関係もありだと思います。実際に、失語症者の結婚もありましたよ。大いに恋愛はして下さい!!

でも、恋愛だけではありません。失語症者の定例会を軸にして、各地のつどいや飲み会、カラオケなどへ、集まって行きましたし、趣味で旅行、テーマパーク、バスツアー、BBQへも行きました。あとは、講演会や映画、マージャンも参加しました。これは、そもそも「出会い」が形になったものです。

 私は、まだ、経験はしていないけど、コンサートやスポーツ観戦、また、自分で行動するという、パソコン、俳句、五行歌、絵、書道も集まると思います。女子会もやろうと言えば集まると思うし。失語症者なりに、仲間と一緒になって、楽しもうとしているわけです。これは、各分野で「出会い」をするため行動するのです。

誰を「幹事」にするかは、十分話し合った方がいいと思いますよ。ここでも、「幹事の出会い」があるでしょう。ボランティアや家族などに頼むことがあっても良いと思います。しかし、まずは自分の力で何とかやってみましょうよ。(危ない時には、ボランティアが入ってもらうようにしますが・・・。)

失語症者の「出会い」は、昔は出来たのに、こういうようなこともダメになっているのかと痛感させられます。「難しい」ばかりです。「易しい」というものはないと思います。でも「出会い」は、趣旨に入れてもいいかなあと思うこの頃です。


埼玉県若い&ミドル失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成24年11月 友井規幸