第36回埼玉県若い失語症者のつどい
~はじめの一歩〜

2011年3月11日に起こった東日本大震災。私たちは、あらゆる震災の経験をしてきました。例えば、携帯電話が繋がらなかった事や、帰宅難民・家まで歩いて帰った事、薬が切れた時どうするのか、地震や津波の被害者も出ていました。原発から出ている放射能、どのようにして身体を守ればいいのかというのも心配です。

その中で、大震災後、意識や価値観は、どうなんでしょうか?震災を境に、「大自然の宿命」として、大きな課題や宿題を出している、と思うのです。それがどういう物なのか、まだ、分りませんが・・・。でも、確実にいえる事は、「誰かの役に立ちたい」という気持ちです。それが強くなってきました。

ある記事に載っていたのは、「Do it first」の考え方です。普段の生活の中では、思考法の代表格は、「論理思考」です。それに対して、「Do it first」、とにかく行動をすると言う物です。地震やテロ、事件などが起こった時は、Eyeballcatching(eye:目、ball:球、catching:捕らえる)です。「自分の目で確かめて行けばいけばつかめるはずだ」。ここで、重要になってくるのは、「Do it first」です。

私は、宮城県までGWの間に行ってきました。よく言うじゃないですか、俳優の織田さんは、「事件は現場で起こっているんだ」の「現場」。あの被災の現場に行った時には、論理思考は登場しません。出てくるのは、Eyeballcatchingのことだけです。壮絶な現場でした。これは、早く行動する事、「Do it first」だと感じました。失語症者のボランティアは無理なので、今でも、募金と観光はしています。震災とは関係ないと思いますが、ドナーカードや献血もしようと思います。

でも、「Do it first」というだけでは、いけないと思います。「論理思考」を入れなければ、経済や政治など、問題を解決するのは無理です。いろいろな対策や法律などをかためる時期です。早く方向性を出して欲しいと思います。


埼玉県若い失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成23年7月 友井規幸