第32回埼玉県若い失語症者のつどい
~はじめの一歩〜
失語症者は、言葉が上手に話せない。言葉じゃなくって、拍手はどうでしょうか。肝心なところで、拍手できていないところがあるからです。半身麻痺で、両手があわない、しかも、手はビクとも動かないからです。

コンサートや講演や演劇などにいっても、拍手が出来ない事。「上手かった」とか、「感動した」とか、後から言うもので、最初にすることは、拍手でしょ・・・。

麻痺が軽い人はいいです。羨ましいほど、拍手をしているんです。いつか、ああなるように練習しようと思います。

拍手はできないけど、口笛は?口笛は、右側の唇が痙攣のようなものをしていてうまく吹けない。沖縄でよくしてる指笛は?元気なころも出来なかったんで、コレも残念。結局、左手で胸や足をたたく事で、表現したいと思いました。

でも、なんか、物足りないなあと思い、Never Give Up、もう一回拍手する事に挑戦しました。私の場合は、まだ、肩が動くんで、左手で、右手にぶつける様な感じにすると拍手出来るような感じがするのです。

疲れますけどね。大きな拍手は出来ないんですが、拍手したいと思う気持ちは変らないです。

もともと、日本の歴史には、拍手はなかった習慣で、江戸時代以前は「うなる」や「掛け声」などが普通だそうです。(神様や仏様などに「二拝二拍手一拝」などに拍手するのは、一個人の事なので、みんなで拍手するのとは違うと思います。)明治時代から、洋風化してきて、初めて拍手は習慣化されたのですね。

定例会でも、自己紹介や発表などでも、拍手しますね。


埼玉県若い失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成22年5月 友井規幸