第31回埼玉県若い失語症者のつどい
~はじめの一歩〜
「責任」というのは、インターネットの辞書に寄りますと、「立場上当然負わなければならない任務や義務。自分のした事の結果について責めを負うこと」。テーマは「若い失語症者のつどい(以下、若いつどい)の内の責任」です。
何年か前の流行りの言葉で「自己責任」があります。「自分のした事の責任をとる」という物です。民間人が、イラクの戦争に行って、帰らぬ人となったのです。その時に「自己責任」という言葉があげられました。
と言っても、若いつどいの中で、悪い例をあげますと、「発表者が発言をしている時に、他の人が喋っている」、「本人が見てないところで、椅子を移動して尻餅をつかした」、「懇親会で酔っ払って暴れる」など。こういう時に「自己責任でしているんだから、関係ない」などと言わないでください。当然、良識あるものにしてください。
「またまた、おおげさな・・・」と言わないでください。傷害や死亡事件などは、起きていないからいいですけど・・・。
もし仮にそうなったときに、誰を責めます?
運営委員会も、呼び出し人も、会長も、言語聴覚士も、もちろんボランティアのつもりでしています。打ち合わせも、無料でしています。運営委員会が組めない事になったら、若いつどいは消えてなくなってしまう事になりかけないのです。
で、誰の事を責めます?そうです、「自分の事」を責めて下さい。もしそうでないなら、障害者には、保護者をつけてください。主に両親や配偶者や兄弟姉妹などです。悲しいけど・・・。
今回は、「懇親会について」を例に出してみます。あるご両親の意見で、「言語聴覚士がいないところでの懇親会(飲み会)というのは、やめてほしい」というものがありました。
ご両親は、早く失語症が良くならないかなと心配しています。それなのに、懇親会はアルコールが入っていました。予想すると、「もし、ホームから線路に落ちて、電車にひかれたら・・・」、「もし、なんかの拍子で転んで、手を骨折してしまったら・・・」、「もし、吐いたら、どうしよう」などを考えていた事でしょう。ご両親の気持ちは、十分に分かります。
でもね、「懇親会はアルコール禁止にします」っていう事は出来ることです。しかし、誰かが、アルコールは飲みたいし、懇親会も出たいし、そうだ、懇親会は出ない事にしておいて、裏の懇親会をしようっという事も出来ます。
そうならないように、懇親会はしますし、大人のルールは、責任を守るべきです。同時並行でやらなきゃいけない事です。それが心配な人は親などと一緒に参加して下さい。あるいは本人は懇親会禁止かしかないでしょう。
もちろん、言語聴覚士がいなくっても、運営委員会がいなくっても、会長がいなくってもです。仮に、お酒が入ってなくても、ジュースにしてもそうですよ。
自分の判断で「良い責任」を負っていかないといけないからです。
私も反省する部分は、大変多くもっています。例にあげると、酔っ払っていて、結局Sさんの自宅で泊まる事もありましたし、熟睡から覚めると、見知らぬ駅で、慌てて電車に飛び乗った事もありました。本当に反省します。すみませんでした。
自戒の念をこめていうと、「良い責任」をはたそうと思います。
皆さんはどうですか? 意見をくださいね。
埼玉県若い失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成22年2月 会長・友井規幸