第29回埼玉県若い失語症者のつどい
〜はじめの一歩〜
朝のテレビで、埼玉県総合リハビリテーションセンターが出てきました。埼玉県の患者たちは、大体、上尾にある埼玉県総合リハビリテーションセンターか、あるいは、所沢にある国立障害者リハビリテーションセンターかに、行った人が多いと思います。私も、上尾の病院で過ごしました。
テレビに出演されていたのは、Y.Kさん。イケメンの俳優です。当時、17歳。俳優として駆け出したばかりですが、突然の事故。2003年12月に交通事故に遭い、病院に運ばれました。脳にもダメージが残りました。やっとの思いで、リハビリをして、奇跡の復活をとげた人です。現在は、舞台などで活動中だそうです。凄いなあ〜。
彼のある言葉が、非常に印象に残りました。それは、「交通事故にあったことは辛いけど、それも、青春だから」と。そうか、『青春か・・・。』
挫折があっても、死にたいと思っても、言葉が不自由でも、青春しているんだと思うこと。彼は、悲しみを知っているから、はじめて言えること、青春っていう言葉。当事者も、両親も、夫も、妻も、祖父母も、彼氏も、彼女も、友達も、全部、不幸になったけど・・・。生きているんだ。
古いけど、吉田拓郎の「青春の詩」これも入れてくれよと思いました。けど、吉田拓郎はワザといれなかったんだと思います。多分・・・。
それから、みんなにそういうことが言えるけど、喋りがうまくなったと思う。STに聞くと、年々、スムーズになっている事が驚きだと言ってました。私は、当初は、若者の仲間に出会いたいなどの理由からはじめていたんですが、「リハビリ効果」は、まったく考えていませんでした。嬉しい反省ですね。
以前のようには行かないものの、何とか言葉になっています。みなさんも、私も、いい感じで来てるね〜。
埼玉県若い失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成21年6月 会長・友井規幸