第27回埼玉県若い失語症者のつどい
〜はじめの一歩〜
脳梗塞になって、最初は「リハビリって、何をするところなのかな?」から、はいりました。
そして、「手や足や言語などが、機能維持や回復のため」と分ってから、8年たちました。
当初、私は、「『障害者』っていうものは間違いで、回復するんだ」と思っていました。
それからというもの、一生懸命リハビリをしましたが、一向に治りませんでした。
こういう人を「障害者」って呼ぶんだと、はじめて知りました。納得。
(医療者などには、すみません。回復していますが、普通に仕事や生活できる部分には、
まだ、ほど遠いんです。)
「障害者なのか・・・」と分かっていても、看護師や療法士などに「あなたは障害者なんですから」と
いわれたことは、超ショックを受けてしまいました。弱り目にたたり目です。
そして、身体障害者手帳には、「言語機能喪失と右半身不随」と書かれてしまいました。
友人も、親戚も、普通の人も、「車椅子を使わないといけないの?かわいそうに・・・。」
「若いのに杖を使わないといけないの?」「言葉も・・・。このさき、どうするの?」と。
あれは、ギリギリと身も凍らんばかりの思いをします。
反論しても、「ウ〜ンと、ウ〜ンと・・・」になってしまう。つらいです。
感謝はしているものの、ただ、やりきれない気持ちになってしまいます。
ただ、両親とか妻だけは違うんです。
「頑張ってしないといけないよ。さあ、リハビリ!!リハビリ!!フレー、フレー、リハビリ!!」と言ってくれます。
ありがたかった・・・。
ようやく、やっと立てるようになり、言葉もポツリ、ポツリではありますが、出てくるようになりました。
もし仮に、元気な健常者だったら、リハビリテーションに勉学し、医師または療法士になりたいなあと、
本当に思います。現実は、障害者になってしまいました。
今、出来る事は何だろうか。患者として、失語症者として、何かできることは無いだろうか。あります。
たとえば、学生たちには優秀な医療者に育って欲しいから、患者側からの意見を伝えていきます。
あとは、発明品を作る事も出来ます。健常者には分からないアイデアがあるはずです。傘とか・・・。
なんでもいいから、なにか出来る事は、必ず見つかるはずです!!
埼玉県若い失語症者のつどい〜はじめの一歩〜
平成21年2月 会長・友井規幸